会報誌「FRAUD マガジン」71~80号

ACFE では、1987 年より会員向けに不正リスク対策の専門誌 “Fraud Magazine” を隔月でお届けしています。不正対策の専門家 (公認不正検査士) たちの研究や実務経験に裏打ちされた最新の不正対策情報や、不正対策の分野で活躍する様々な方々へのインタビューなど、興味深い内容が満載です。

ACFE JAPAN では、本部が発行した英語版と主要記事の日本語訳をお届けしておりましたが、2008 年 1 月に会員向け会報誌として日本初の不正対策専門誌「FRAUD マガジン」を創刊しました。“Fraud Magazine”[英語版] の邦訳記事だけでなく、日本における不正対策の情報や、日本で活躍する会員のご紹介、当協会の活動なども取り上げています。研修会や勉強会などでもご利用いただける充実した内容で会員の皆様にお届けしています。

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「事例から学ぶ「有効な不正対策」」をご覧ください。(公開されている記事は、下掲の目次にもリンクを設定しています。ぜひご覧ください。)

FRAUD マガジン 71号~80号のご案内

FRAUD マガジン 80号( JUNE / JULY 2021)( 2021年6月 発行 )


  • ワイヤーカードの凋落

    世界を揺るがしたドイツの決済企業ワイヤーカード社の破綻。不正会計の実態を追い続けた『フィナンシャル・タイムズ』記者のDan McCrum氏が、6年間に及んだ調査報道を振り返る。

  • 映画プロデューサーのふりをした詐欺師を捕まえろ

    米国ハリウッドで起きた映画製作を巡る投資詐欺事件について、3人のベテランCFEが財務調査、デジタルフォレンジック、資産追跡の手法から、事件解決までのノウハウを分析・解説する。

  • 不正の二分法:行動経済学者アリエリー氏に聞く

    日本でもお馴染みの行動経済学者ダン・アリエリー氏は、CFEの責務を「不正を未然に抑止すること」だと語る。不正行為に至る人間の心理をアリエリー氏が分析・説明した独占インタビュー。

  • 不正について共通言語で話そう

    米国連邦制度が主導して開発した不正分類ツール「FraudClassifier」モデルは、米国において今後、不正調査を行う際の「共通言語」、標準的なツールになるかもしれない。ツールの特長や、2024年までの導入ロードマップなどを詳細に伝える。

  • コバルト・ブルース—不正・汚職・死ーコンゴの鉱山労働の実態

    リチウムイオン蓄電池に不可欠な鉱物、コバルト。世界全体の産出量のうち62%を占めるコンゴ民主共和国では違法な採掘や児童労働など後を絶たない。サプライチェーンにはびこる不正の実態を解説する。

  • 日本版特集:第11回CFE研究会東西交流会レポート

    CFEによる研究会メンバー有志が参加して、「第11回 CFE 研究会東西交流会」がオンラインで開催された。本稿では、登壇者による講義録を中心に交流会の模様を報告する。

FRAUD マガジン 79号( MARCH / APRIL 2021)( 2021年4月 発行 )


  • 不正の全体像を明らかにする

    不正が組織に及ぼす影響を把握する際に考慮すべき3つの主要な試算、エクスポージャーの総額、不正の金額、および既知の損失額の重要性について考察する。

  • リモートワークで不正と闘う

    新型コロナウイルスの大流行により、不正調査をリモートで実施せざるを得ない状況が続いている。3人のCFEが、リモート環境で不正調査を行う時に注意すべき点やITの活用について提案する。

  • 2020年5大不正スキャンダル

    新型コロナウイルスを利用した詐欺や給付金の不正受給の激増、Wirecardの巨額会計不正、フィンセン文書など、世間をにぎわせた不正を振り返る。

  • 天国の鍵 油田サービス会社による不正

    元従業員が社内システムの不備を利用して200万ドルもの金を不正に請求した事例から、従業員への利益相反や企業倫理教育、取引先へのデューデリジェンスの重要性について考える。

  • 高等教育機関へのサイバー攻撃が激増

    アメリカの大学や教育機関が次々とサイバー攻撃を受け、サーバーをハッキングしたり学生らの個人情報を盗んでダークウェブで売るなどの被害が続出している。2020年の主要な大学における被害を振り返る。

  • 2021年のヨーロッパにおける不正との闘いの展望

    新型コロナウイルス関連の不正や、リモート環境下の個人や組織を狙った詐欺が増えている。世界的なコロナ不況で組織における不正対策リソースが削減されていると多くのCFEが考えており、2021年も厳しい状況が続きそうだ。

FRAUD マガジン 78号( JANUARY / FEBRUARY 2021)( 2021年2月 発行 )


  • 旅費・交際費の不正はモラル低下を示す重要なサイン

    多くの業界で旅費・交際費は一般的な経費ですが、不正が行われやすい領域でもあります。数千ドルのタクシー領収書の偽造でも会社全体の信頼を損なうものであり、毅然とした対応が求められています。

  • 「 心の知能指数 」に火をつけろ

    エモーショナル・インテリジェンス( EQあるいは心の知能指数とも呼ばれる指標 )を認識し対人スキルを高めて、ビジネスでもプライベートでも結果を出す実践的な方法を紹介します。

  • データ不正の証拠を炙りだせ 不正実行者が使う6つの数値パターン

    資産の不正流用や汚職において、不正実行者は皆同じような手口を使っています。不正実行者が無意識に使ってしまう6つ数値のパターンに着目し、不正を発見する手法を解説します。

  • 合理的推定ができるか否か 不正検査に着手する時期を見極める

    合理的推定は不正検査に着手する根拠となりますが、それを確立するまでの手順はCFEにより異なります。ACFE理事やCFEたちに、合理的推定の確立や再評価についての考え方を聞きました。

  • 鉄壁の防御こそ最大の攻撃「 ANTI FRAUD PLAYBOOK 」は実用的で実践可能な不正対策ガイダンスを提供します

    「 ANTI FRAUD PLAYBOOK 」は、不正防止対策を始めたばかりの組織にも、不正リスク管理を強化する段階の組織にも、大変役立つツールとテンプレートを提供しています。その概要をご紹介します。

FRAUD マガジン 77号 (NOVEMBER/DECEMBER 2020)(2020/12 発行)


  • 第 31 回 ACFE 年次総会:奏効した実質的転換

    今年 (2020 年) 6 月、初めてリモートで行われた年次総会には約 4500 人が参加し成功裏に終わりました。基調講演では、ダンスケ銀行の巨額資金洗浄疑惑を内部通報により明らかにしたハワード・ウィルキンソン氏が自身の経験を語ったほか、ACFE 会長のブルース・ドリスがコロナ禍で不正が増加していることに警鐘を鳴らしました。

  • 船舶の航行を妨げるな 海事不正行為は全ての人に影響を及ぼす

    国際海運における不正行為には、保険詐欺、船荷証券や送り状の偽造、船舶燃料の改ざんなどがあげられます。海事不正行為はサプライチェーンを滞らせ、世界中の製品の価格をつり上げるため、多くの人に影響を及ぼします。本項ではその発見方法と改善策を説明します。

  • 殺人、マネロンそして破滅―パブロ・エスコバル

    米動画配信大手ネットフリックスのドラマ「ナルコス」のモデルとなった、コロンビアの悪名高き麻薬王パブロ・エスコバル。麻薬王を破滅に追い込んだ米麻薬取締局の二人の元捜査官が、不正検査業務に従事する人々に伝えたいメッセージとは。

  • マンハンターズ:我々はいかにしてパブロ・エスコバルを倒したか

    米麻薬取締局の元捜査官で麻薬王エスコバルの追跡に携わったスティーブ・マーフィー氏、ハビエル・ペーニャ氏が、コロンビアでの勤務中にエスコバルの子分と思われる人物と遭遇したときの話を語っています。

  • 歪んでしまった世界をナビゲートする

    ACFE 理事会メンバーの 5 人が、新型コロナウイルス感染症により変わってしまった世界における CFE の役割について語り、CFE の皆様へ激励のメッセージを送ります。

FRAUD マガジン 76号 (SEPTEMBER/OCTOBER 2020)(2020/11 発行)


  • 会社のジェット機を太陽近くまで上昇させると
    自己陶酔的な経営幹部の不正行為

    CEO、CFO、COO のような CxO (最高責任者) や取締役のような経営幹部が、リスクを想定できない (しない) 自信過剰な姿勢や、誇大性向・自己顕示欲求・称賛欲求、あるいは、他者との共感の欠如により、企業に深刻な損害を与えることがあります。
    このようなタイプの人物を選考過程で的確に見抜き、後に発生する (であろう) 大きな損害を回避するための方策について検討します。

  • 点滅する危険信号を無視すると?代償の支払
    懐疑心の欠如は組織にとって高くつく

    組織は「気付かなかった」では済まされません。
    兆候や報告などの危険信号を見逃したり認めなかった結果、お金や信用を失った事例を紹介します。

  • サプライチェーン不正は、健在で深刻化している

    新型コロナウィルスは、サプライチェーンについて考え直す機会をもたらしました。 ある商品が最終消費者の手元に届くまでには、多数の企業・多数の工程を経ています。そのうちたったひとつの工程が妨害されるだけで、商品は供給できなく (されなく) なります。
    サプライチェーンにおける不正リスクを軽減する方法について検討します。

  • 歪んだ正当化
    見落とされがちな不正の構成要素

    不正が実行されるまでの3大要素を表す (伝統的な)「不正のトライアングル」では、「動機」「機会」「正当化」が挙げられています。不正防止策の多くは「機会」の低減を重視していますが、不正の未然防止には「正当化」にも目を向ける必要があります。
    不正実行者 (予備軍) たちの言い逃れの裏にある科学的考察と、それをどう利用すべきかについて、解説します。

  • 不正対策の専門家は、組織文化を評価するのに最も適している

    不正が行われる組織文化にはどのような欠点や機能不全が見られるかを取り上げ、不正の発生を防止する組織文化はどのようなものかを提案します。

FRAUD マガジン 75号


  • 見逃されるファクタリング
    「債権ファクタリング」は非常に不正につながりやすい

    架空の会社と請求書により債権ファクタリングを悪用して資金を得た詐欺事件について解説しています。

  • 「ウィンクとうなずき」はハイテク政府においても賄賂です

    IT 関連の支出は年々増えています。その支出に対して選定や決済の権限を持つ IT 専門家が、自らの利益のために権限を悪用したらどうなるでしょうか。
    連邦政府で行われた 100 万ドルにも及ぶ贈収賄事件をもとに、この種の犯罪を予防する方法を検討します。

  • ベンフォードの法則は今も使える
    ビジネスの場面での不正発見の実践的運用

    自然発生の数値は先頭の数字の出現頻度に差がある、と説明するベンフォードの法則。この法則を使用して保証請求の水増し請求と着服を暴いた事例を紹介します。

  • ダフネのメッセージは生き続ける

    マルタ支配層による汚職等を調査して公表していた、ジャーナリストのダフネ・カルーアナ・ガリジア氏。彼女は、2017 年に自動車爆破テロで殺害されました。政府の汚職と戦い続けたダフネ氏に、ACFE は 2020 年 ガーディアン賞を授与しました。
    ダフネ氏の活動と事件の顛末を振り返り、不正と闘う者のあり方を考えます。

  • 不正対策の専門家は、組織文化を評価するのに最も適している
    詐欺師はブロックチェーンとデジタル通貨を悪用している

    デジタル通貨・暗号資産のひとつである Bitcoin への注目度・投機熱の高まりは、詐欺師たちに新たな活動の場を与えました。実態のない、または、実現できない仮想通貨を騙り資金を集める手口で、多数の人が多額の被害を受けています。 そのような被害を受けることのないように、これらの技術と事件について解説します。

FRAUD マガジン 74号


  • コンプライアンス問題?
  • 一歩進んで二歩さがる
  • 煙探知機
  • サイドドアから入る
  • 監査が失敗する理由
  • 米国司法省 (DOJ) が示す共謀の兆候を回避する
  • 不正な「引き出し」と暗号通貨について学び、不正を防止しよう
  • 書評

FRAUD マガジン 73号


  • 視聴者を惑わす
  • 飽くなき調査員
  • ハゲタカ出版
  • DoS/DDoS の攻撃
  • 2019 年の5 大不正スキャンダル
  • ACFE ニュース
  • 北緯一度からご挨拶 − 新理事長、新体制のシンガポール支部 −
  • 第10 回CFE 研究会東西交流会レポート

FRAUD マガジン 72号


  • ACFE JAPAN 理事長対談 第8 回
  • ダークウェブ不正取引の真実
  • 詐欺師はあなたの脳を乗っ取る・・・あなたの合意の下に
  • 不正検査の技法を学ぶ
  • ACFE 財団を通じて不正対策の研究を活性化する
  • 未来の不正対策ツールを賢く使う
  • 寄稿「上海〈私的〉カンファレンス」報告

FRAUD マガジン 71号


  • 公認不正検査士協会 (ACFE) 理事会インタビュー
  • バイオテクノロジーの巨大組織 セラノスの崩壊 防衛策を持たない内部告発者の挑戦 タイラー・シュルツへのインタビュー
  • 不正の後遺症 組織を救う機会を逃すな
  • 多様な不正防止のプロとチームを組む
  • 不正リスク管理プログラムにおけるバイアスの回避