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新しい風景を描く:NFTとアートにまつわる詐欺

2021年9月15日

執筆者:Liza Ayres, Contributing Writer

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今年3月、クリスティーズのオークションベルの音がアート業界における新しい時代の幕開けを告げました。デジタルアーティストBeepleの作品「“Everydays: The First 5,000 Days」のNFTが6940万ドルで落札されたのです。これは主要な競売会社や仮想通貨、芸術家も含めて前例のないことです。


クリスティーズは、作品の真正性を保証してくれるNFTを備えたデジタルデータのみのアート作品の競売は初めてだったとコメントしています。さらにBeeple作品の競売では、初めて仮想通貨が落札金額の支払いに使われました。Beepleの名で活動しているMike Winkelmann氏は、クリスティーズが発表した声明の中で「過去20年以上にわたって芸術家達は様々なハードウエアやソフトウエアを使って作品を創り上げインターネットで配布してきましたが、真の意味で保有したり収集したりすることはできませんでした。NFTの登場で状況が変わりました。私はデジタルアート、芸術の歴史の新しい章の幕開けを目撃していると信じています」とコメントしています。

高額な芸術作品のマーケットがIT時代の発展と要求に合わせて現代化されていますが、詐欺師も遅れをとってはいません。不正対策の専門家はNFTの進化や、NFTが世間や高級品のマーケットに浸透することによってNFTがもたらす詐欺の影響に熱心に注意を払っています。

NFTとはいったい何か?

NFTとは、写真や動画、音楽などのあらゆるデジタル作品を中央機関やゲートキーパーに頼らずに取引、保管、認証できる電子的な識別子のことです。このためNFTは「アートのためのビットコイン」と呼ばれています。


NFTが生成されれば、デジタルで永遠に追跡できるようになります。そのうえNFTは複製できないので、NFTの詳細が記録されたブロックチェーンで真正かどうか見極められます。アート分野に急激に進出したNFTは、デジタル収集品が持つ問題を解決してきました。つまり、簡単にかつエンドレスに複製できる作品に対してどうやって所有権を主張するかということです。しかしこの種のIT技術の流行によって、NFTの人気や無形性、新規性に便乗したがる人々が現れます。

作品の盗難とNFT

NFTの収集ブームにより、自身のアート作品だと称してオンラインで高額で売る詐欺師が現れました。複数のアーティストが、誰でも閲覧可能な彼らの作品が作者の許可なく何者かによってNFTに変換されていると主張しています。このような行為に加担しているハッカーはNFTを匿名のツイッターアカウントで売買しているため、詐欺師を追跡するのが困難になっています。作品を盗まれたアーティストらは、詐欺師が売ろうとしている作品の価格が理屈に合わないので騙されたと感じています。


他人の作品をNFTに変換するプロセスは「トークン化」と呼ばれていて、オンラインコンテンツの「トークン化」で収益をあげているサービスもいくつかあります。この現象はアートの未来に大きな疑問を投げかけています。21世紀のアートの進化だと考える人もいれば、アーティストの生活を脅かす直接的な窃盗だととらえる人もいます。


多くのコンテンツクリエイターは今、作品を宣伝するのに活用してきたソーシャルメディアの公式アカウントをロックするなどの対策を検討しています。著作権の返還請求を模索している人もいますが、盗まれた作品のNFTを取り除く試みは、ブロックチェーンが永久に残る記録であることを考慮すると難しいでしょう。

NFTと潜在的なマネーロンダリング

所有権や有形性、所蔵歴に係る曖昧さがあるため、課題の多いマーケットにNFTはさらに秘匿性を追加してマネーロンダリングの問題を論理的に覆い隠そうとしています。NFTが芸術の世界で人気を得るにつれて、金融機関はNFTを通じて合法的にまたは違法に金が動くことを理解するようになりました。資産としては、NFTはブロックチェーン上で譲渡できないために非常に価値があり、詐欺師にとって魅力的な部分です。


これら全てが業界にもたらされ、一部のアーティストやバイヤーが常に匿名を選択できた国際的な高額取引のために、これまでになく犯罪の影響を受けやすくなっています。それでも伝統のあるオークションでは、材質や状態、時代に基づいて価格を決める規範が確立されています。デジタルアートは新しく主観的であるために、ディーラーや販売者は作品の関係性やバックグラウンドをほとんど説明しなくても価値を決められます。この秘匿性のために、NFTをマネーロンダリングに使う人々が現れました。


現在、金融機関はNFTをアート作品とみなすか、それとも追加の規制や法律の影響を伴うセキュリティ資産とみなすべきか決めなければならない課題に直面しています。具体的な決定がされていないために、犯罪者が新しいテクノロジーを使って優位に立つ機会を得ています。詐欺師は不正対策のプロやアートの専門家、金融機関の従業員がすぐには対応できないような新しい詐欺を開発する恐れがあります。NFTについて学びその進化や利用について最新情報を収集し続けることは、詐欺の可能性を見つけたり軽減することに役立つでしょう。

英文タイトル :Painting a New Landscape: NFTs and Art Fraud
英文記事リンク:https://www.acfeinsights.com/acfe-insights/painting-new-landscape-nfts-art-fraud

原文掲載日:2021年8月9日

翻訳:ACFE JAPAN事務局

※わかりやすさを優先させるため、意訳を行っています。ACFE JAPAN (一般社団法人 日本公認不正検査士協会) 公式の邦訳とは異なる表現を使用している場合があります。
 

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