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最新米国トピックス:Inside the mind of a fraudster (不正実行犯の内面)

2016年12月19日

米国 ACFE 本部で提供されている「Inside the mind of a fraudster」の内容を邦訳しました。

不正対策の重要な要素である「心理的な要素」について説明しています。不正対策に取り組まれる方の参考になりましたら幸いです。

注意事項
  • わかりやすさを優先させるため、意訳を行っています。ACFE JAPAN (一般社団法人 日本公認不正検査士協会) 公式の邦訳とは異なる表現を使用している場合があります。
  • 細心の注意を払い翻訳していますが、内容に誤りがある可能性があります。

Inside the mind of a fraudster (不正実行犯の内面)

John D. Gill, J.D., CFE, Vice President - Education at the ACFE


最新米国トピックス:Inside the mind of a fraudster (不正実行犯の内面)
最新米国トピックス:Inside the mind of a fraudster (不正実行犯の内面)

「動機」について理解を深める:不正の仕組みの背景にある動機の理解

Understanding the motivations behind the fraud scheme


私は、公認不正検査士 (CFE) として、人間というものをできるかぎり理解することが重要だと思います。なぜなら、人間に着目すると、誰が不正を行うのかを見つけられるからです。そして、人間を理解することで、内部統制の制度設計で、望ましくない行為を防止できるようになります。


長年にわたり、インタビューを通じて多くの不正実行犯を見てきた中で、一歩手前から全体を俯瞰 (ふかん) することが必要である、ということに気付きました。不正に手を染めるまでの心理状態の変化や、そのきっかけとなる考えに着目して、不正を抑止します。

私が会った不正実行犯たちは、いわゆるよき家族・よき人物であり、また、よい従業員 (労働者) でもありました。そんな人物が、なぜある日「あっ、ここにお金が置いてあるぞ? ちょっとくらい持って行ってもいいよね?」と不正の実行に駆られるのでしょうか? また、どのようなことを考えて着手したのでしょうか?


不正実行犯の動機について理解することで、不正抑止のためのよりよい方法についても理解が深まります。

最新米国トピックス:Inside the mind of a fraudster (不正実行犯の内面)

「正当化」について理解を深める:不正検知のためのトレーニングと倫理規定の徹底の重要性

The importance of fraud awareness training and a code of ethics


Joseph T. Wells (ACFE Chairman) や James Ratley (ACFE President) と共に何年にもわたり不正実行犯へのインタビューを行う中で最も興味を持ったのは、国や業界を問わず、企業や組織に背いて不正を行った人たちの多くが、「会社にポリシーがなく、手続きが適切ではない」と口にしたことでした。

その会社では、倫理に関する教育も不正検知のトレーニングも行われていません。実行犯の多くは、「そういや、倫理規範はあったね」と言いながらも、その内容についてはまったく覚えていませんでした。


そのような企業・組織に共通していたのは、企業や組織に所属する誰ひとりも倫理 (何が正しい行いか) について気にかけておらず、倫理観はほぼ無い状況であり、かわりに売上至上主義や利益至上主義がはびこっています。そして、従業員たちは成果ばかりを求められているうちに、企業・組織への帰属意識がどんどん失われていきます。


倫理に反した活動・行動を強制され、それらによって得られた利益がボーナスやストック オプションのような形で経営者や幹部にだけ還元されるのを見て、「どうして利益をもたらしている自分には何も与えられないのか」という意識が生じます。これが「正当化」なのです。そして、その先に不正の実行が待っているのです。

最新米国トピックス:Inside the mind of a fraudster (不正実行犯の内面)

「体制の実効性」について理解を深める:内部統制の設計には「人間」という存在についての考慮が必要です。

Consider the human element when designing internal controls


内部統制の設計の際、計画や方針についてもそうですが、その対象となる「生きている人間」について十分な考慮がなされていないように感じます。

たとえば、支払いの申請と承認、その状況の確認、といった一連の手続きについて考えてみます。統制という位置付けで会社として必要とするのであれば、それはそれでよいでしょう。しかし、支払いを申請する人とそれを承認する人に着目してみると、この牽制機能はうまく機能しない場合があります。


次のような場合を考えてみてください。支払いの申請者と承認者がそれぞれひとりしかいない場合、ひとりが休暇などで不在になると手続きが進められなくなります。そうなると困るので、申請者と承認者は、システムの認証情報を教え合うなどして、それぞれ逆の役割もできるようにしてしまいます。そのような状況で、統制・牽制は機能していると言えるのでしょうか?


こうすればうまくいくと信じて統制の仕組みを作り上げたとしても、その運用で現場に大きな問題が生じる場合、従業員たちは従ってくれるでしょうか?

従業員たちは人間です。自分たちの業務を進めるためにも、統制の仕組みからの逸脱を選択してしまうでしょう。

 

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