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Fraud Talk : 不正対策における多様性、公平性、包括性

2021年3月10日

原文掲載日:2020年11月30日

本稿は、ACFEがPodcastで配信している番組Fraud Talkにおいて2020年11月10日に配信されたエピソード(Diversity, Equity and Inclusion in the Anti-Fraud Field - Dr.Lisa Walker - Fraud Talk - Episode 102)の抜粋です。

2020年前半にACFEが開催したウェブセミナー「A Conversation About Diversity, Equity and Inclusion in the Anti-Fraud Field」では、4人の不正対策の専門家によるディスカッションが行われました。その議論の抜粋を11月のFraud Talkとしてお届けします。どのように職場に必要不可欠な所属意識(belonging)を築くかについて、4人が意見を交わしました。

4人がallyship(訳注:マイノリティーへの支持や賛同)の役割と、一人ひとりが何をするべきかについて交わした議論の一部をご紹介します。議論のフルスクリプト[PDF]がご覧いただけるほか、PodcastやACFEのサイトで 音声 をお聴きいただけます。

パネリスト


Dr.Lisa Walker

Business relationship strategist, leadership development expert, speaker and trainer


Monica Modi Dalwadi

CFE, CPA


Charles Washington

CFE, Director of global security, Americas at Pfizer


Bethmara Kessler

CFE, ACFE理事
LGBTであることを公表し活動している


Dr.Walker

黒人や有色人種の支持者や賛同者は、素晴らしい働きをしています。一方、職場における味方、“ally”(訳注:味方、支持者の意味。近年はLGBTの理解者、支持者を意味することもある)について、Bethmara、あなたの考えを話してくれますか?

Bethmara

私は長年、さまざまなallyship(訳注:マイノリティーへの支持や賛同)を推進するグループを率いてきて、味方とは何かを考えてきました。実際、多くの人が差別を受けたくないので何かを隠しています。例えば、アメリカで長年差別の対象だったアイルランド系のルーツを隠す白人男性のように。私は、自分がレズビアンであることを隠さずに話していると、共に働いていた人々から短い手紙をもらったり、正直に話してくれてありがとうと声をかけられたりしました。「私はネイティブアメリカンですが、これまで誰にも伝えていません」とか、「私は軍を退役しましたが、誰にも話したことはありません」といった具合です。

相手がそれとなく伝えてきたことが何であるかわかった時、画一的に焦点をあてなければなりません。味方になることによって私たちが行うのは、環境を作り出すことなのです。お互いに信頼を築き、グループの一員であり歓迎されていると心から感じられる環境を作ることです。それが素晴らしい組織の構築につながります。多様性(Diversity)によって私たちはより良くなれますし、多様性だけではなく、公平性(equity)、包括性(inclusion)を獲得できれば、大きな影響力を持つことになります。

味方とは、ただそこにいてくれるものです。人道とは、他者のためにそこにいることであり、必要な時に誰かがそばにいてくれるものです。これが、私が考える「人間」というものです。

Dr.Walker

素晴らしいですね。

Charles

あなたに同意します、Bethmara。

Dr.Walker

文字どおり、あなたの心が感じられました。Charles、何か付け加えることはありますか?

Charles

Bethmaraの考えに賛成です。どんな形であれ隠し事をしたままで人生を楽しむことはできません。自分自身について何かを隠しているかぎり、なりたいと願うあるべき人物になれませんし、自分自身を偽り続けるのは難しいでしょう。

味方を作り、自分自身を最大限に発揮して生きることを難しくさせるのが、人種差別です。人種差別は、人が自分を最大限に発揮することを妨げてきました。なぜならこれまで多くのケースで、それが差別だと分かっていなくても、人々は人種差別を行ってきました。これまでの社会規範に基づき社会的に正しいことだと考えて、人種差別を行ってきたのです。人々がそうすべきだと考えていたからではありません。私にとっては、嘘をついて生きることの典型的な例です。

Bethmara

興味深い話ですね。私が特権について考えるようになったのは、実際に私が仕事のキャリアを何度もあきらめなければならず、本当に大変な思いをしたからでした。私はgeneric pronouns(訳注:女性名詞でも男性名詞でもない代名詞)を使い、その時の素晴らしいパートナーのことを公にしていませんでした。そのパートナーは現在の妻で、私たちには素晴らしい大人に成長した3人の子どもがいます。私にとって最も大きかったのは、自分には性的指向を隠す特権があることに気が付いたことです。人種差別の議論において、誰かの人種について議論する際は、隠せるような特権はありません。

誰かがCharles、あなたを見た時、あなたは黒人男性であるとわかります。もし私が髪型をショートヘアにせずわざと隠していれば、ストレート(異性愛者)の白人女性だと思われるでしょう。それによって私は特権を得られます。本当の自分を隠し、周りの人々に自分を偽ることはとても大変なことです。

Charles

人種差別は、想像もできないような形で人々を傷つけます。例えば、私はある地区に住んだことがあるのですが、そこは人種差別主義者の地区だと聞いて引っ越すかどうか悩んでいました。私はその地区が人種差別主義者の街だというたくさんの情報を読み、たくさんの意見を聞き、そこに引っ越すことをやめるか真剣に考えましたが、最終的にそこに住んでいた人の話を聞くことができました。今でも彼女の言葉は私の心に突き刺さっています。彼女が言うには、「Charles、もしあなたが白人のことを恐れているなら、そこに住まない方がいいわ。あなたが白人のことを恐れていないのなら、そして白人があなたに不愉快な思いをさせないのなら、そこに住んでみるといいわ。間違いなくあなたの人生で一番と言えるような良い経験ができるわよ」。

私は、妻には引っ越さないと伝えていたのにその地区に引っ越しました、けれども、今まで住んできた場所のなかで最高のご近所付き合いができた街の一つでした。人種差別というのは、身を守ることしか考えていないので、自分の考えの及ばない物事を取り除く方法です。しかし差別する側に立てば、今まで経験したことないようなことについて知ることになるでしょう。

Monica

差別すること、傍観者になるのではなく味方になることについて一言言わせてください。私が働き始めたばかりの頃にあった出来事です。私の直属の上司である人物を含めて、何人かとランチをしに外に出かけました。その上司と私は一緒に働き始めたばかりでした。ランチの時に、ハエがたくさん寄ってきたので、私は手で追い払いました。するとその上司はこう言ったのです。「君はハエを追い払うのに慣れているんだね、インドから来たから」。

その瞬間、私は当惑してしまいました。なぜなら、私の家族が生まれ育った場所はインドではなかったし、私はハエを追い払うのに慣れていなかったからです。他の若いスタッフが、「それはどういう意味ですか? どうしてそんなことを彼女に言えるのですか? 何を意図しているのですか?」と言い返しました。突然そのようなことを言われたら、「いいえ、私たちは逆らうつもりはありません」というような立場をとる人もいるでしょう。

職場で、コミュニティーで、差別的な言動をしている人物を見たら、行動を起こしてください。差別に立ち向かい、意見を述べ、味方になることは、その人にとって何よりも力になります。

英文タイトル :Fraud Talk: Diversity, Equity and Inclusion in the Anti-Fraud Field
英文記事リンク:https://acfeinsights.squarespace.com/acfe-insights/fraud-talk-diversity-equity-and-inclusion-in-the-anti-fraud-field

翻訳:ACFE JAPAN事務局

※わかりやすさを優先させるため、意訳を行っています。ACFE JAPAN (一般社団法人 日本公認不正検査士協会) 公式の邦訳とは異なる表現を使用している場合があります。
 

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