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第14回 ACFE JAPAN カンファレンス 開催レポート
2023年10月31日
35th ACFE Global Conference : 2日目
2024年7月1日
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35th ACFE Global Conference : 1日目

2024年6月26日
2024-06-25 0056101

ACFE GLOBAL FRAUD CONFERENCE

第35回Annual ACFE Global Fraud Conference 現地レポート:ACFE JAPAN 事務局


日時:2023年6月23日(日)~28日(金)(日本時間)
場所:ネバダ州ラスベガス

各日トピック:ACFE JAPAN 事務局
2日目 3日目

1 日目 トピック(6 月 24 日 月曜日)


第35回の ACFE グローバル カンファレンスは、ネバダ州ラスベガス中心部にある複合商業施設「シティーセンター」内に位置するアリア・ホテル&カジノにて幕を開けました。

昨年同様、会場とバーチャルのハイブリッドで開催される本大会には、90以上のセッションが行われ、世界 約65 カ国、2,700人超が来場、3,100人がオンラインで視聴、合わせて約5,800人が参加しました。

このカンファレンスにおける会員たちの期待感と高揚感は、連日40℃を超えるラスベガスの暑さに勝るとも劣らないものです。


開催初日、24日の朝には、会場への入場登録時に受け取る「ACFE」のロゴ入りバッグを持った参加者が列になり、メイン会場まで続いていました。まわりを見渡せば世界各国のACFEの会員が一堂に会している、という状況です。


メイン会場の様子

メイン会場の様子

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会場へ向かう人々の列

午前7時30分、朝食が提供される大会場は多くの参加者でにぎわっています。テーブルのほかに立食スペースもあり、朝食を食べ終わった参加者は、思い思いにスポンサーや関係者の展示ブースに立ち寄り、情報収集をします。


中でもFBI(米国連邦捜査局)のリクルートブースに多くの人が集まっていたのが印象的でした。ACFEのノベルティグッズの販売セクションには、今回の基調講演者の著書なども並んでいました。ここでサイン会なども開かれる予定です。

会場に飾られた国旗

会場に飾られた国旗

広い会場内を移動する人々

広い会場内を移動する人々

35th ACFE Global Conference : 1日目

ジョン・ギル会長、ジョン・ウォーレンCEO、ロス・プライ ヴァイス・プレジデントによる開会スピーチの様子

ジョン・ギル会長

ジョン・ギル会長

ロス・プライ  ヴァイス・プレジデント

ロス・プライ ヴァイス・プレジデント

ジョン・ウォーレン CEO

ジョン・ウォーレン CEO

午前8時30分、開会式の行われる大ホールは開幕を告げるアナウンスとともに暗転。ステージでは電飾を身に着けたパフォーマーによるダンスパフォーマンスが始まりました。ラスベガスらしい華やかなエンターテインメントに迎えられ、会場の雰囲気も一気に高まりました。


開会のあいさつとして、ACFEのロス・プライ ヴァイス・プレジデントが2024年のテーマ”SHINE ON”にちなんで、日々社会の闇である不正に光を照らす、Fraud Fighters(不正と闘う人たち)である会員たちを称え、励まし、カンファレンスへの参加を歓迎しました。

次に、ACFE理事が登壇。代表してNatalie Lewis氏が、教師であった彼女の母がよく言っていた言葉、”Think globally, act locally”(グローバルに考え、ローカルに行動する)を紹介し、「会員のみなさんもACFEでのさまざまな役割に積極的に関わってください」とメッセージを送りました。

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続いて、ジョン・ギル会長が登壇しました。ギル会長は、ACFEの設立から多くの変化があり、技術開発の進歩で、不正の形も当時では存在しなかったものが今や数多くあるものの、私たちのミッションは変わらない、と語りかけました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック後には不正のリスクがこれまで以上に高まってきている状況を指摘し、このカンファレンスで、それぞれが学びや気づきを得て、実務に役立ててほしい、そして世界中の会員たちとコミュニケーションを図ってほしい、と述べました。

そして、ジョン・ウォーレンCEOが登壇し、最初の基調講演者、ニューヨーク南部地区連邦地方検察局を率いる、ダミアン・ウィリアムス(Damian Williams)検事を壇上に招きました。


いよいよ、本日の最初の基調講演であるウィリアムス検事のセッションが始まりました。

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ウィリアムス 検事は、不正行為の発見と抑止における功績者を称えるACFEの「クレッシー賞 (Cressey Award)」の2024年の受賞者です。ウィリアムス検事はウォール街を管轄するニューヨーク南部地検で史上初めての黒人トップとなり、2022年のFTX事件ではサム・バンクマン・フリードの起訴にいち早く踏み切るなど、米国でも有数の優秀な検察官として知られています。彼はハーバード大学で経済学を学び、英国ケンブリッジ大学で国際関係修士号、イェール大学ロースクールで法学博士号を修得。ニューヨーク南部連邦地検で証券・商品詐欺タスクフォースのチーフを務めるなど、主に金融市場や政治の腐敗・汚職に関わるホワイトカラー事件を捜査・起訴を担当してきました。

こうした華々しいキャリアを持つウィリアムス検事ですが、講演の中で、実は子ども時代は優秀ではなかった、と振り返りました。またロースクールに進学する直前に仲の良かったお姉さんを亡くしたことなど、全てが順風満帆ではなかったといった自らのエピソードを語りました。

その後、ロースクール在学中にインターンを紹介され、D.C.巡回区連邦控訴裁判所のメリック・B・ガーランド判事、連邦最高裁判所のジョン・ポール・スティーブンス判事の下でロー・クラークも務めたウィリアムス検事は、2014年、ポール・ワイス・リフキンド・ワートン・ギャリソン外国法事務弁護士事務所で数々の訴訟に携わりました。そこではメンターから、「これまでニューヨーク南部地区連邦地検には黒人のリーダーはいないが、君が“Break through”(突破)しなさい」との励ましを受け、それが今も胸に残っていると語りました。

司会のウォーレンCEOによる「リーダーの役割とは何か」との問いかけに、ウィリアムス検事は、黒人検事は自分自身の前にも存在したが、やはり少数派であり、それゆえ、前述した”Break through”という言葉を重視している、と答えました。加えて彼自身の信条として、捜査の迅速さの重要性に触れました。


ウィリアムス検事が指揮した事件では、インサイダー取引とFBIへの虚偽供述で有罪となった元下院議員クリス・コリンズの汚職事件、贈収賄、恐喝、マネーローンダリングで有罪となったニューヨーク州下院議会の元議長シェルドン・シルバーの事件、そしてFTX社のバンクマン・フリードの事件などが有名です。彼は、大変なプレッシャーを感じながら、手本となるよう努力し、それぞれの事件で短期間での捜査・起訴を成し遂げました。「世界に向けて、自分たちが素早く動くことをみせるのを重要視したからです」と彼は振り返りました。


ウィリアムス検事は、ニューヨーク南部地区の管轄下において、企業だけではなく公的機関での汚職や詐欺、不正等についても情報を自発的に開示するように個人に奨励する「内部通報パイロット・プログラム」を導入した経緯にも触れました。同様の仕組みがサンフランシスコでも導入されており、他の地区でも参考にしてもらい、各地区に適した方法に応じて導入の動きが広がることに期待している、と述べました。


迅速さが不正の抑止力となるように努力するウィリアムス検事のリーダーシップ観として、「私は、パワーポイントを使った発表を聴くよりも、オフィスから出て、部下と直接顔を合わせて、コミュニケーションをとること、そのようなスタイルで報告や情報を得ることを大事にしてきました」という言葉が、彼の実績を象徴しており、非常に印象的でした。
ダミアン・ウィリアムス氏の講演の様子

ダミアン・ウィリアムス氏の講演の様子

午後には、CIA(米国中央情報局)の元技術部門職員であるジョナ・メンデス(Jonna Mendez)氏の基調講演が行われました。

メンデス氏はCIAで27年間勤務し、変装のスペシャリストとしてアジアを中心に活躍しました。彼女は、いわゆる男社会であるCIAの中での、彼女独自の諜報・技術開発活動を、時折ユーモアを交えながら語りました。

CIAでの彼女の肩書は「変装主任」。当初、秘書としてキャリアをスタートさせましたが、後に、小型スパイカメラやその他の先端技術を駆使した諜報手段の研究や外国人諜報員の訓練を専門としました。

午後の基調講演で講演する ジョナ・メンデス氏

午後の基調講演で講演する ジョナ・メンデス氏

当時使用した、ペンに仕込まれたカメラや、冷戦時代のソビエト連邦での通信方法として、クルミの殻やネズミの中に仕込んだメッセージ等、非常に興味深い記録写真を示しながら、スパイとして「私は不正を行ってきました」とたびたびジョークをはさんでは会場の笑いを誘いながら、当時のスパイ活動の様子を説明しました。

メンデス氏は、マジシャンやイリュージョニストの写真も示しながら、それらとスパイの変装の共通点、すなわち「人の目をくらますこと」を挙げて、最後に、尾行の仕方についてショートビデオを披露。同じ服装で終始尾行するのではなく、歩いている途中でさりげなく姿を変えるパターンとして、具体的に、スーツを着た男性が、イヤホンで音楽を聴きながら歩くタトゥを入れた男性に「変身」する一例を解説しながら、尾行では、いかに周囲に溶け込むかが重要であるかを説明しました。

「私の仕事はFraud(不正)でしたが、他国のFraudを暴くためのものでした」と語ったメンデス氏の卓越したスキルとプロフェッショナリズムに、講演後、会場からは大きな拍手が送られました。


分科会で講演する シンシア・ヘザリントン氏

分科会で講演する シンシア・ヘザリントン氏

他の1 日目のセッションでは、“OSINT FOR GLOBAL DUE DILIGENCE” (グローバル・デューデリジェンスのためのOSINT) が人気でした。 講演者は、デューデリジェンス等の調査をリードするコンサルティング、出版、マネージド・サービス、トレーニング会社であるヘザリントン・グループの創設者兼CEO、シンシア・ヘザリントン(Cynthia Hetherington)氏です。Women in IT USAの2022年「Security Leader of the Year」と2023年「Advocate of the Year」に選ばれています。

米国ニュージャージー州の公立図書館の図書館員(Librarian)であった同氏は、図書館情報学と情報システムの専門知識を生かし、調査や複雑な調査に対する戦略的洞察を提供、クライアントを支援するビジネスを始め、25周年を迎えるとのことです。

グーグルが始まるまでは、米国では図書館員が「グーグル」であった、と同氏は言います。米国では、情報収集はまず図書館から始まり、図書館員は情報提供のプロであるという共通認識があります。


なぜ、デューデリジェンスが重要であるのか、なぜ調査をするのか、という目的を確認し、調査における3つのポイントである「嘘」 Lie 、「財産」 Property、「社会的信用(評判)」 Reputationをチェックするとのことです。


国際調査を行う人でなくとも想像するに難くないかと思いますが、国際的な組織、企業、およびその幹部に関する情報は入手困難なことが多く、同氏も、法律(国によって違う)、入手の可否(国外ではデータベースは限られ、法律で禁止されていることも)、時間(勤務時間や休日の違いなど)、予算(国外では担当者や業務執行能力のある人が限られているため、手当の上乗せ等がありうる)、言語(AI翻訳ではcritical senseを得られないこともある)といった点における困難さを述べました。


その中で活用できるツールとして、グローバルな企業データベース、国別のソーシャルメディア・プラットフォーム、その他のオンライン・リソースといったツールを共有しました。


彼女は「会社は人によって運営されています。企業調査をする時にこの視点を忘れないようにしてください」というメッセージを会場の聴衆に送りました。



17時30分からは、毎年恒例、各国のチャプターの代表らが招待される、ACFE Executive Leadership Receptionが開催されました。

指定された会場「The Barber Shop Cuts and Cocktails」に向かうと、そこは理髪店。案内に従い、実際に数名の男性が散髪をしてもらっているそばを通り過ぎると、奥には窓のない鉄の扉がありました。スライド式ののぞき窓で確認され、ドアが開けられると、なんと扉の向こうにはバーが。これは、スピークイージー(Speak Easy)と呼ばれる、米国の禁酒法時代の「隠れバー」を模したものです。そして、帰りはなんとW.C.と書かれたドアを通るように案内されました。このFraud Conferenceにかけた趣向に招待客は感嘆しつつ、和やかな雰囲気の中、再会を喜び、歓談を楽しみました。

歓談を楽しむ参加者たち

歓談を楽しむ参加者たち

禁酒法時代の「隠れバー」を模した会場

禁酒法時代の「隠れバー」を模した会場


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【カンファレンスの合間に米国ACFE本部役員、スタッフとミーティング】

この日は、プログラムの合間にACFE 本部の役員・スタッフとミーティングも行いました。


報告者:ACFE JAPAN 事務局

 

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