一般社団法人 日本公認不正検査士協会:理事長 岡田 譲治(おかだ じょうじ)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様におかれましては、平素より日本公認不正検査士協会 (ACFE JAPAN) の活動に対し、深いご理解と多大なるご支援を賜り、心より厚く御礼を申し上げます。
2025年の情勢とCFEの貢献
さて、昨年2025年は、国際秩序の混迷や地政学的緊張を背景に、サプライチェーンの混乱やランサムウェア攻撃の分散化・巧妙化など、企業不正リスクの複合化・多様化が顕著になり、特に国内においては経済の構造改革と新たな成長戦略が引き続き重要な課題となりました。
このような情勢下において、不正事案や不祥事は、残念ながら社会で後を絶ちませんでした。特に、サイバー不正やAIの悪用といった新たな脅威、その一方で、テレビ局のコンプライアンス問題や企業の粉飾決算問題など、旧来からある不正問題も発生し続けています。
このような厳しい環境の中で、公認不正検査士(CFE)の皆様におかれましては、企業の不正調査、コンプライアンス体制の構築、そしてリスク管理の最前線において、その高度な専門性を発揮され、社会の信頼維持のために多大な貢献をされていることと存じます。改めて深甚なる敬意と感謝の意を表します。当協会の掲げる「不正を撲滅する/未然に防ぐ」という使命は、皆様の地道かつプロフェッショナルな活動によって支えられています。
20周年を終え、次なるステージへ
2025年は、当協会が創設20周年という大きな節目を迎えた年でした。私たちはこの記念すべき年に、「資格の普及啓発活動」と「会員の皆様の満足度を高めるサービスの質の向上」に注力し、活動基盤を一層強固なものとするよう努めてまいりました。
2025年10月に開催いたしました20周年記念カンファレンスは、皆様の熱意とご参画により、不正対策の未来を展望する大変有意義な場となりました。
この成功は、長きにわたり協会を支えてくださった全ての会員の皆様の賜物であり、心より感謝申し上げます。この20年の経験と成果は、私たちが次の20年に向けて踏み出すための確固たる土台となります。
2026年、協会の重点目標
新年にあたり、ACFE JAPANは次のステージを見据え、「不正の撲滅と未然防止」という不変の理念を追求しつつ、実現に取り組んでまいります。
20周年記念カンファレンスでのACFE本部のギル会長との対談で触れましたとおり、「Certified(公認)」の真の価値は、国家資格の有無ではなく、「社会と専門家コミュニティからの揺るぎない信頼」にあると、改めて確信いたしました。
この思いを胸に、司法機関や行政機関との連携をさらに深め、CFEの職域と社会的位置づけを一層高め、CFEが日本社会にとって不可欠な存在となることを目指してまいります。
本年も、会員の皆様お一人おひとりの力強いご活躍が、社会の健全な発展と、不正のない公正な社会の実現に不可欠であると確信しております。
皆様のますますのご発展とご活躍を心よりお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人 日本公認不正検査士協会 理事長
公認不正検査士 (CFE)
日本航空株式会社 社外監査役
日本電気株式会社 社外取締役
元 公益社団法人 日本監査役協会 会長
元 三井物産株式会社 代表取締役 副社長執行役員CFO