不正検査に携わる者としての倫理
──正しい行いとは何かを考える

講義概要

不正検査というと、会計不正をイメージされる方が多いと思います。しかしながら、企業の存続を危うくする「不正」は会計不正にかぎりません。たとえば、売上拡大を求めるあまりに企業として好ましくない営業を行う、出荷を優先させたいばかりに法令で定められた手順を省略する、歩留まりの悪い製品より多く出荷したいために検査結果をごまかすなど、ここ近年にマスコミを賑わせた事件だけでも枚挙にいとまがありません。

さらに、大手企業の不正関連不祥事が発覚すると、同国企業や同業企業に向けられる目も厳しくなります。実際、2017 ACFE Fraud Conference Europe のセッションでは、ドイツ Volkswagen 社の排ガス不正問題が、同社および同社製品のみならず、ドイツの技術力や自動車業界全体に対する信頼をも失わせたと指摘しています。

参考:強力な倫理の枠組みが企業にとって有益である理由
(セッションの要約の邦訳)

 

本セミナーでは、「正義 (Justice)」とは何か?の解釈から入り、社会学・心理学・犯罪学などの観点を交えて、不正検査に携わる者としての倫理、組織が持つべき倫理を考え、参加者間での議論も挟みながら、自分自身の倫理観を内省します。

また、冒頭で取り上げたような、企業の信頼を毀損する不正についても触れ、組織内での発生を防止するためのヒント、組織外からの影響を軽減するためのヒントを探ります。

 

これから不正検査・不正対策に携わる方や公認不正検査士 (CFE) になったばかりの方にお勧めします。

 

講師

山本 真智子
株式会社ディークエスト ホールディングス 公認不正検査士
犯罪司法修士 (ボストン大学)
《 経歴 》
カリフォルニア大学リバーサイド校エクステンションプログラムにて犯罪情報分析、犯罪科学捜査の資格を取得。
在学中、女性の安全または健康の為の支援機関、リバーサイド郡保安官、犯罪分析室での職務経験により、犯罪性や犯罪司法学に必要な分析方法を学ぶ。
帰国後大学での教鞭経験を活かし、現在に至る。
ACFE NY 支部が開催した CFE Conference において日本での状況を講演するなど、本部と日本支部との橋渡しに取り組む。

日時・会場・受講料・CPE

【 日時 】 2017 年 12 月 19 日(火) 14:00~17:00
【 会場 】 連合会館 2F 201 会議室
〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11
[地図 (公式サイト)]
[地図 (Google Map)]
【受講料】 ACFE 会員 10,800 円、一般 16,200 円 (いずれも消費税 8% を含む)
【CPE】 3 単位 (不正検査 (犯罪学))(うち 2 単位を倫理に充当可)