第11回 ACFE JAPAN カンファレンス オンライン開催レポート

2020年10月9日(金)に ACFE JAPAN 初のオンラインによるカンファレンス「第11回 ACFE JAPAN カンファレンス」をライブ配信にて開催いたしました。この録画版は、10月20日(火)~11月24日(火)の期間、録画配信でもご視聴いただけます。

視聴申込については、こちらにてご確認ください。

 

【今回のテーマ】:Light the way. ~New Normal 時代の企業が取り組むべきリスク対策~

新型コロナウイルス (COVID-19) がもたらした新たな生活様式は、社会や企業にもこれまでとは異なる新たなリスクを生じさせています。

不正対策の専門家・実務者である私たちが、今、何をすべきで、どうすべきなのか。その手掛かりを探るために、多方面で活躍する専門家にご講演いただきました。

カンファレンスの見どころ

第1部「New Normal 時代の新たな常識」

開会挨拶

理事長 藤沼 亜起氏(一般社団法人 日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN))

当日はグリーンの背景をバックに撮影をする「クロマキー合成」で収録しました。

この映像に背景を入れたものがこちらです。

基調講演
「デジタル化が変える社会と今後の不正対策」

柳川 範之(東京大学 大学院経済学研究科・経済学部 教授)

デジタル化のポイントは、単なる技術導入ではなく、新しい分野との連携、組織の変革、人をいかに上手く活用するかです。また、完全自動化された不正行為はなく、多くの場合人間が関与しています。

視聴者からのご感想

講演
「新時代のコーポレートガバナンス」

樋口 晴彦(警察庁 人事総合研究官 警察大学校 警察政策研究センター付 博士)

これからの時代、ガバナンスの基本的な考え方に変わりはないが、さらなる積極性とスピードが求められます。企業の生き残りのために必要なガバナンスの重要性を再認識する講演でした。

視聴者からのご感想

第2部「DX (デジタル トランスフォーメーション) がもたらす新たなリスク」

講演
「New Normal 時代の企業不正会計への対応策」

遠藤 元一 氏(東京霞ヶ関法律事務所 弁護士)

企業を取巻く環境の変化、そして、これに伴う不正発生のリスクの変化について解説。中でも会計不正を抑止する観点から、新たな 3 線ディフェンスも紹介しながら、会計不正の発見・防止策の重要性を考える講演でした。

視聴者からのご感想

パネル ディスカッション
「DX による新たなリスクとは?」

モデレーター:千葉商科大学 会計大学院 教授 中村 元彦 氏
パネリスト :atoll Project 主宰・ICT 技術者 川田 大輔 氏
有限責任あずさ監査法人 IT 監査部 シニアマネジャー 紫垣 昌利 氏
東京霞ヶ関法律事務所 弁護士 遠藤 元一 氏
視聴者からのご感想

第3部:特別講演

特別講演
「企業不祥事から考える「会社は誰のものか」」

加藤 裕則 氏(朝日新聞社 記者 (静岡総局次長))

オリンパスの巨額損失隠し事件、日産や関西電力の不祥事など、一連の企業不祥事をジャーナリストの視点で鋭く解説。

視聴者からのご感想

特別講演
「関西電力金品受領問題:監査役はどうすべきだったか」

岡田 譲治 氏(公益社団法人日本監査役協会 最高顧問・ACFE JAPAN評議員)

関西電力における金品受領問題に焦点を当て、一連の当事件の中で、監査役はどうするべきであったのかという、監査役の機能や重要性を改めて訴える講演でした。

視聴者からのご感想

第4部「新時代における不正対策の専門家・実務者への提言」

講演
「第三者委員会の有効性確保に向けての5つの提言」

八田 進二 氏(青山学院大学 名誉教授・ACFE JAPAN 評議員会 会長)

企業で不正や不祥事が露呈した場合、決まって導入される第三者委員会であるが、当報告書は本当に真因を究明し、信頼しうる提言を行っているかについて、強い問題意識を持っています。

視聴者からのご感想

鼎談
「CFE (公認不正検査士) が、第三者委員会のメンバーとして果たすべき役割と課題」

鼎談者:八田 進二 氏(青山学院大学 名誉教授・ACFE JAPAN 評議員会 会長)
藤沼 亜起 氏(日本公認会計士協会 相談役・ACFE JAPAN 理事長)
岡田 譲治 氏(公益社団法人日本監査役協会 最高顧問・ACFE JAPAN 評議員)

八田進二氏の講演を受けて、日本公認不正検査士協会 理事長の 藤沼 氏と評議員の 八田 氏・岡田 氏の 3 名が、第三者委員会のメンバーとして CFE が果たすべき役割、課題について議論を深めた。大変興味深い鼎談でした。

視聴者からのご感想

過去のカンファレンスのレポート