不正調査に役立つデジタルデータの証拠保全
訴訟に耐えうる保全手続きと収集すべきデータ
講義概要
現在の不正調査ではデジタルフォレンジック(デジタル鑑識)による証拠保全を避けて通ることはできません。
不正調査は裁判を見据えた法的活動ですが、本セミナーでは、裁判に負けないための証拠保全を図るために必要なデジタル鑑識について、これを専門としない方向けに心構えや具体的な方法についてポイントをわかりやすく解説します。
<注>:講義は登壇者の見解であり、一般社団法人 日本公認不正検査士協会ほかいかなる団体の見解を表すものではありません。
講義内容
1.はじめに
2.デジタル鑑識概論
デジタル鑑識とは/デジタル鑑識が行われる場面/デジタル鑑識の二態様/デジタル鑑識は想像力の勝負/
信念を持ち、信念に固執しない/事実と証拠のみから語る/事実より手続き
3.証拠保全
デジタル鑑識と証拠法/文書化!~メモの証拠能力~/事前準備/証拠の一貫性/時計を見る、見たら記録する/
写真撮影/立会人/タイムゾーンの確認/証拠保全の順序/「イメージ」と「複製」の違い
4.データのありか
導入/ファイル/フォルダ捜査履歴/アプリケーションの実行履歴/アカウントの利用履歴/外部デバイスの利用履歴/
Webブラウザの利用履歴
講師紹介
中村 健児 (なかむら けんじ) 氏
合同会社デジタル鑑識研究所
代表
主な経歴
元警視庁警視 / デジタルフォレンジックアナリスト / イベント総合研究所上級研究員
高卒で警視庁に入庁。
在職中、中央大学法学部通信教育課程に入学し、4年半で卒業。
要人警護(SP)、経済事犯捜査、サイバー犯罪捜査を担当。
警察庁主催「情報セキュリティアドバイザー専科」の第一期生としてトップレベルの研修を受ける。
全国の警察から専門家である技官が集まる中、唯一の警察官として派遣された。
この研修では、主要なOSによるクラッキングとそれに対するディフェンスの演習を多数行った。
主な著書
- 「中の人は駐在さん ツイッター警部が明かすプロモーション術」(翔泳社刊)
主な執筆
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