企業実務家が語る不正調査の基本シリーズⅢ「企業不正と組織風土改革(品質不祥事の深堀分析事例)」
講義概要
シリーズ第3回目としての提言は、不祥事防止戦略織込みの“新ERM構築における各種機能別戦略の策定”が不可欠であり、三位一体となるべき「経営戦略/不正監視/ERMの融合」実現、更には「不祥事撲滅への処方箋:幸せ感醸成」を柱とする『企業風土改革』断行の重要性を提言したいと考える。
講義内容
・品質保証体系図と品質保証(事例)
・品質不正の見抜き方
・日本人固有の倫理観と不正(企業実務からの考察)
・技術者倫理
・品質不正 根本原因の特定
・「最近の不祥事と解決策の方向性」
・『経営戦略/不正監視/ERMの融合』実現 ”改訂版”
・企業風土監査の具体例<前回ご紹介済み⇒一部追補>
・「不祥事撲滅への処方箋」幸せ感の醸成
・品質不祥事と働きがい
・「品質不正」撲滅への挑戦Ⅰ<品質管理面から>
・「品質不正」再発リスクへの戦い
◆参考情報の提供
企業コンプライアンスの意義「倫理と法」/品質マネジメントの原則/品質不正に対しては”性悪説”アプローチが重要!/統計学上のシックスシグマ(6σ)と品質管理上の課題/ステップ別業務の内部調査の着眼点① 品質管理監査の視点から/ステップ別業務の内部調査の着眼点②/<近年続発した不正事例から>品質不正と兆候の早期発見/全社的な品質管理体制の再構築(事例)/製品事故における広報対応監査のポイント/PL問題への対応/”不正のリスクと兆候の早期発見に向けて”「不正検知チェックリスト集」
講師紹介
吉田 邦雄 (よしだ くにお) 氏
(一社) 経営倫理実践研究センター(BERC) 上席研究員
(株)経営監査研究所所長
公認不正検査士
主な経歴
中央大学法学部卒業、富士ゼロックス(株)入社。法務、経理、企画、生産畑を歩み、生産企画部(部長)、経営監査部(部長)、(株)テクノル監査役、 長野ゼロックス(株)監査役、(株)ポーラ・オルビス ホールディングス内部監査室(部長)を歴任し、現在に至る。
日本監査研究学会会員及びACFE JAPANアドバイザリー委員会委員歴任。
現在、日本内部監査協会「実務演習」及び「内部監査士認定講習会」講師。
トヨタ自動車等大手民間企業、財務省等中央官庁、神戸大学等大学大学院、日本公認会計士協会、日本監査役協会、日本公認不正検査士協会、企業研究会等への講演/執筆/コンサルティング活動を行っている。
主な執筆
- 2002年 貫井陵男著『企業経営と倫理監査』への寄稿 同文舘出版
- 2002年『月刊監査研究8月号』 “経営監査モデル構築への一考察”発表
- 2004年『富士ゼロックスの倫理・コンプライアンス監査』東洋経済新報社発行
- 2006年『経営監査機能強化とグループ会社監査体制の確立』企業研究会研究叢書分担執筆
- 2006年『月刊監査役8月号』『日経情報ストラテジー9月号』 “日本版SOX法対応に関する緊急提言”共同執筆発表
- 2014年 BERC季刊誌 『経営倫理』”統合報告の戦略的意義“寄稿
- 2015年「月刊監査研究8月号』 “経営監査の高付加価値化”<CSVと経営監査>発表
- 2017年「月刊監査 研究4月号』“経営監査から見た不正防止への考察”発表
- 2017年『月刊監査役7月号』監査役全国会議パネルディスカッション登壇“内部監査部門との連携強化”寄稿他
主な講演
- 日本内部監査協会「2003〜2004年度基礎演習コース」
- 「2005年〜2022年度実務演習Ⅰ基礎」
- 「監査役監査研究会2005年2月・3月例会」等の各講師及び「2006〜2022年度内部監査士認定講習会」講師
- 公認内部監査人「CIAフォーラム」招聘講師
- 経営倫理実践研究センター[BERC]監査部会及び不正調査研究会上席研究員
- 企業研究会「これからの経営監査を考える会」運営幹事歴任
また、トヨタ自動車G、ソニー、資生堂等上場大手企業研修会、神戸大学大学院(経営学研究科)、法政大学大学院(イノベーションマネジメント研究科)、日本公認会計士協会、日本監査役協会、日本公認不正検査士協会等における講義・講演実施。