企業実務家が語る不正調査の基本シリーズⅠ「企業における不正調査5つの鉄則」
講義概要
不正調査の基本3回シリーズの第1回目では、まず不正の基礎概念をご紹介すると共に、 優先して学習体得しなければならない不正調査スキルの基本『不正調査5つの鉄則』は何かを学ぶ。
「不正は隠される為不正事実の発見は現実的に極めて困難」と長い間考えられてきた。そして、これ迄の不祥事研究、コンプライアンス体制整備、内部監査実施等ではやはり限界が見えてきているのも事実である。昨今、不正を早期に発見し迅速に対応することで、それが重大な企業不祥事に発展することを未然に防止することが求められている。
講義内容
・不正の基本原則 不正と不祥事の違い
・不正のトライアングル
・内部監査と不正調査の違い
・先ずどこに目を向けるべきか?
・不正調査の基本プロセス ―基礎情報1―
・不正調査スキル「不正調査5つの鉄則」 ―基礎情報2―
・不正の兆候とは? ―基礎情報3―
・具体事例1
・具体事例2
・具体事例3<実際の企業研修事例>
・不正調査の失敗事例 ―基礎情報―
・「内部監査人のCFE取得メリット」<事例のご紹介>
・参考情報の提供
IIA国際基準上の「不正調査」の位置づけ/「組織的不正の兆候」代表事例/不正防止に対する基本認識の転換/CFE”不正調査専門家”への道 経営者が期待するプロの条件とは?
講師紹介
吉田 邦雄 (よしだ くにお) 氏
(一社) 経営倫理実践研究センター(BERC) 上席研究員
(株)経営監査研究所所長
公認不正検査士
主な経歴
中央大学法学部卒業、富士ゼロックス(株)入社。法務、経理、企画、生産畑を歩み、生産企画部(部長)、経営監査部(部長)、(株)テクノル監査役、 長野ゼロックス(株)監査役、(株)ポーラ・オルビス ホールディングス内部監査室(部長)を歴任し、現在に至る。
日本監査研究学会会員及びACFE JAPANアドバイザリー委員会委員歴任。
現在、日本内部監査協会「実務演習」及び「内部監査士認定講習会」講師。
トヨタ自動車等大手民間企業、財務省等中央官庁、神戸大学等大学大学院、日本公認会計士協会、日本監査役協会、日本公認不正検査士協会、企業研究会等への講演/執筆/コンサルティング活動を行っている。
主な執筆
- 2002年 貫井陵男著『企業経営と倫理監査』への寄稿 同文舘出版
- 2002年『月刊監査研究8月号』 “経営監査モデル構築への一考察”発表
- 2004年『富士ゼロックスの倫理・コンプライアンス監査』東洋経済新報社発行
- 2006年『経営監査機能強化とグループ会社監査体制の確立』企業研究会研究叢書分担執筆
- 2006年『月刊監査役8月号』『日経情報ストラテジー9月号』 “日本版SOX法対応に関する緊急提言”共同執筆発表
- 2014年 BERC季刊誌 『経営倫理』”統合報告の戦略的意義“寄稿
- 2015年「月刊監査研究8月号』 “経営監査の高付加価値化”<CSVと経営監査>発表
- 2017年「月刊監査 研究4月号』“経営監査から見た不正防止への考察”発表
- 2017年『月刊監査役7月号』監査役全国会議パネルディスカッション登壇“内部監査部門との連携強化”寄稿他
主な講演
- 日本内部監査協会「2003〜2004年度基礎演習コース」
- 「2005年〜2022年度実務演習Ⅰ基礎」、
- 「監査役監査研究会2005年2月・3月例会」等の各講師及び「2006〜2022年度内部監査士認定講習会」講師、
- 公認内部監査人「CIAフォーラム」招聘講師、
- 経営倫理実践研究センター[BERC]監査部会及び不正調査研究会上席研究員。
- 企業研究会「これからの経営監査を考える会」運営幹事歴任、
また、トヨタ自動車G、ソニー、資生堂等上場大手企業研修会、神戸大学大学院(経営学研究科)、法政大学大学院(イノベーションマネジメント研究科)、日本公認会計士協会、日本監査役協会、日本公認不正検査士協会等における講義・講演実施。