- このコースは、旧 ACFE JAPAN ウェブ ラーニングから移植したものです。
内容に変更はございませんので、ご受講済の方はご注意ください。
不正実行者の内面
~Inside the Fraudsters Mind~
コース概要
不正実行者の内面に着目し、不正の抑止・防止・検出に役立てられるような、心理面における重要な要素を探ります。
不正実行者の思考や感情を理解することで、組織の不正防止の取り組みの強化・向上に役立つ見識を得ます。
このコースから得られるもの
- 不正実行者が不正を行う理由を知ることで、不正へとつながりうる状況に事前の対応が取れるようになります。
- 不正実行者が自分の行動を正当化する過程を知ることで、他の人が同じようにして正当化するのを思い留まらせるための方法を検討できるようになります。
- 不正における人的な要素を理解することで、不正対策や不正調査の取り掛かりを得られるようになります。
学習内容 (要約)
- 人間の行動の理解
- 人が法律を順守する理由
- 法の順守に関する2つの観点
- 職業上の不正と濫用についての研究
- 職業上の不正と濫用についての研究:エドウィン・H・サザランド
- 職業上の不正と濫用についての研究:ドナルド・R・クレッシー
- 職業上の不正と濫用についての研究:スティーブ・アルブレヒト
- どのような人が不正をはたらくのか
- 不正実行者のカテゴリ
- 不正実行者の統計的プロファイル
- 犯行者が示す行動面における不正の兆候
- 不正実行者のその他の共通の特性
- 非倫理的行動における 10 の重要な思考上の誤り
- 正当化
- すぐに得られる満足
- 不正実行者の内面
- 権威やルールの軽視
- 過度な楽観主義
- 特権意識
- 反省の欠如
- 仲間からのまたは経済的なプレッシャー
- 処罰への恐怖に鈍感であること
- エゴイズム
- 被害の分散
- なぜ不正をはたらいたのか
- 人を不正に駆り立てる共通の要因
- 不正の共通の動機
- 調査の過程における不正実行者の内心の考察
- 証拠を精査しつつ可能な動機を考慮する
- 動機を調べるための容疑者の面接調査
- 欺瞞の理解
- 被面接者の誠実さの評価
- 復習用の問題
- 不正の防止
- 不正実行者の内面
- 防止への鍵:不正のトライアングル
動画の内容 (概要)
有罪判決を受けた不正実行者たちが、自らが不正を行った理由を語り、犯罪学者 ギルバート・ガイス博士が、不正実行者たちの思考の誤りについて解説します。
出演した不正実行者たち
- ケネス・ケンプ (Kenneth Kemp)
特権意識をもった、ホワイトカラー犯罪者の典型例。
- マーク・ウィテカー (Mark Whitacre)
FBI の情報提供者でありながら、企業上層部の不正犯罪に乗じて個人的な不正を繰り返していた、楽観主義者。
- バリー・ウェブネ (Barry Webne)
不正を正当化するために、会社の管理の不備を指摘し、盗みを繰り返していた、製造会社の経理部長。
- アーロン・ビーム (Aaron Beam)
株式アナリストの成長予測に応え続けなければならないという極度のプレッシャーに負けた、ウォール街の寵児であり、医療サービス業ヘルスサウス社の元 CFO。
- スティーブ・コミサー (Steve Comisar)
勤勉に働くという意識が全くない、短絡的かつ享楽的な金の亡者。
- パトリック・クーゼ (Patrick Kuhse)
一か所から多額の金額を盗むのではなく、多くの被害者から少しずつ搾取をすることにより、被害の分散と罪の意識の分散を図った証券トレーダー。
- ジャスティン・ペパニー (Justin Paperny)
ヘッジ ファンド マネージャーのポンジー・スキームに加担した、罪の意識のない株式仲買人。
- ケビン・バーンス (Kevin Barnes)
マネー・ローンダリング、通信詐欺、銀行詐欺などを犯した、自分は人を操ることができると公言するエゴイズムな犯罪者。
- サム・アンタル (Sam Antar)
ニューヨークの家電量販店チェーン「クレイジーエディ」を舞台に財務諸表不正を繰り返したクレイジーな家族。